「本格的なのに、気軽に持ち出せる」──α7Cは、そんなワガママに応えてくれました。
このカメラは、写真を始めたいけれど、ゴツいのはちょっと…。
日常にも気軽に持ち出せて、でもどうせならフルサイズがいい。
そんな“ちょっとワガママな理想”を、ちゃんと叶えてくれる一台です。
この記事では、実際にこの“ちょうどよさ”を感じながら使ってきた私が、
同じように悩んでいるあなたに向けて、このカメラのリアルな魅力をお伝えします。
このカメラを選んだ理由
「これなら続けられそう」そんな安心感をくれたデザインと性能に、心が動きました。

以前は、NikonのD5300というカメラを使っていました。
このカメラでもいろんな場所に持ち出して、たくさんの写真を撮ってきました。
ただ正直、気合いを入れないと持ち出せないゴツさがあって、
「今日はちょっと無理かも」と、諦めてしまう日もありました。
そんなときに出会ったのが、このα7C。
最初に惹かれたのは、そのシンプルでスマートなデザインでした。
「これなら、日常の風景にもすっと溶け込んでくれる」
そう思ったのを、今でも覚えています。
ちょうどその頃、「APS-Cからフルサイズにステップアップしてみたいな」と思い始めていたんです。
だけど、**「フルサイズ=重い・大きい」**というイメージがネックで…。
※フルサイズセンサーはAPS-Cよりも大きく、より多くの光を取り込めるため、画質は良くなりますが、
一般的に本体やレンズも大きくなりがちです。
でもα7Cは、フルサイズ機なのにコンパクトで、日常に持ち出したくなるサイズ感。
さらに、写真も動画も楽しめるという“ちょうどよさ”が、
私のワガママを見事に叶えてくれました。
特に、カフェやちょっとした散歩には向かない感じがあって、
『今日は撮るぞ』という気持ちじゃないと連れていけない存在だったんです。

実際に使って感じた良かった点/気になる点

はじめてα7Cを持って出かけた日、
「あ、もう“カメラを持ったぞ感”がない」って思ったんです。
軽くて、バッグにもスッと入る。
電車やカフェでも気にならないし、肩にかけてても気にならない。
「この軽さなら、写真を続けられそう」って素直に思えたのが、すごく大きかったです。
デザインは主張しすぎず、それでいてちょっと誇らしい感じ。
グリップの控えめな出っ張りも、“持つため”ではなく“暮らしに馴染むため”の形だと感じました。
バッグから取り出すたびに「いいな、これ」と思えるデザインです。
写真はもちろん、動画もバリアングルモニターのおかげで自撮りしやすく、
Vlogを始めてみたい人にもぴったりだと思います。
私自身、最初は写真だけのつもりでしたが、
「せっかくだから動画もやってみようかな」と思わせてくれる性能でした。


写真撮影ではほとんど気にならないのですが、
動画では手ブレ補正が少し頼りなく感じる場面がありました。
特に、甥っ子(3歳)を撮影したときのこと。
元気に動き回る姿を追いかけながら撮っていたのですが、
いざ編集してプレゼント用の動画を作ってみると、
自分では気をつけていたつもりでも、ブレが目立つシーンがちらほら…。
子どものように動きが予測できない被写体を動画で撮る場合は、
少し工夫が必要かもしれません。
※ちなみに、この点は後継機のα7C IIでしっかり改善されています。

よく使う機能は「マイメニュー」に登録しておけばすぐ呼び出せますが、
撮影中にイレギュラーな設定変更が必要になったとき、
登録していない項目をメニューから探すのに手間取ることがありました。
使い込むほどに慣れてはきますが、
「たまにしか使わない設定」が必要になると、少し戸惑う場面も。
このあたりのメニュー構造も、α7C IIでは改善されているようです。
どんな人におすすめ?
カメラは好きだけど、いつも持ち出すほどじゃない。
ゴツくて目立つカメラだと、ちょっと気合いが必要になる。
そんなふうに感じている人には、このα7Cはとてもおすすめです。
日常の中に自然と馴染んでくれて、ふとした瞬間にもすっと手に取れる。
「よし、撮ろう」じゃなくて、「あ、撮ってみようかな」と思わせてくれる一台です。
また、これからカメラを始めたい人や、
APS-Cからフルサイズにステップアップしたいと考えている人にもぴったり。
難しい設定に頼らなくても、写真も動画も“ちょうどよく”楽しめるバランスがあるからです。
一方で、より高度な動画撮影や操作性を求める人には、
後継機のα7C IIや上位モデルも視野に入れると、より満足度が高いかもしれません。


まとめ
α7Cは、私にとって「カメラと暮らす」を無理なく続けられる一台でした。
本格的な性能を持ちながら、日常にそっと寄り添ってくれる。
重さでも、見た目でも、操作でも、どこかに“ちょうどよさ”があるからこそ、
写真も動画も、気負わず楽しむことができています。
カメラって、つい「性能」や「画質」で語られがちですが、
本当に大事なのは「そのカメラと、どんな時間を過ごせるか」なんじゃないかと思うんです。
α7Cは、細かく見れば、カスタムボタンの少なさやファインダーの小ささ、
握り心地やスペック面で物足りなさを感じる人もいるかもしれません。
でも私は、そんな少しだけ足りない感じこそが、このカメラの“やさしさ”だと思っています。
スペックで圧倒するカメラではなく、「今日も持ち出してみようかな」と思わせてくれる軽さ。
その中途半端さが、“写真を楽しむきっかけ”としてちょうどよかったんです。
α7Cは、私にとってそんな一歩をくれた、大切な相棒です。




